なぜ阪吹ブログを始めたのか。ブログ担当の頭の中身を大公開。【阪吹ブログ―番外編】
こんにちは、ブログ担当のてんぐです。
阪吹ではWeb担当という係で、このサイト全体の管理もしています。
さて、更新開始から1ヶ月たちましたが、今回は阪吹ブログを始めた目的をお伝えしたいです。
阪吹ブログの3つの目的
① 阪吹とサマーコンサートの魅力を伝える
1つめの理由は「演奏会を聴きに来てくれるお客さんを増やしたいから」です。
高いハードルを越えるためにはお客さんが不可欠
大阪大学吹奏楽団では一部ですが、非常に難易度が高い難解な曲を演奏する傾向があります。
もちろん、難しい曲を演奏することそのものに対して目標を高く持ち練習する団員は少なくありません。自分もそうありたいと思います。
しかし一方で、鑑賞が難しい曲目はお客様への親しみやすさに欠け、演奏会へ足をはこびにくいという側面があります。実際に、阪吹の演奏会に足が向かない理由に「曲目のわかりにくさ」「鑑賞のハードルの高さ」を挙げた声も耳にします。
あんなに難しいところを頑張って練習したのに。演奏会の開催のためにたくさん時間を割いた人がいるのに。
その努力を受け取ってくれるお客さんが少ないということは、とても悲しく残念なことではないでしょうか?
「自己満足」という言葉だけでハードルの高い曲を乗り越えられるほど、少なくとも僕は強くありませんでした。
演奏を多くの人に聴いてもらえないのなら、演奏会の価値や意義は半減してしまいます。しかし逆に言えば、多くの人のに聴いてもらえるのなら、そのこと自体が良い演奏会にしなければならない理由になります。
阪吹がサマーコンサートに向けて強く進んでいくためには「頑張りの成果に耳を傾けてくれる存在=お客さん」が絶対に必要です。
阪吹ブログの目標
このブログを通して、
- 阪吹やサマーコンサートの魅力を伝えていくこと。
- 団員の努力や思いを知ってもらうこと。
- そして今、これを読んでくれているあなたにお客さんになってもらうこと。
これが僕の目標です。
ぼく自身、阪吹ブログを読んでくれている人が聴きに来てくれるんだと思って難しい曲に挑戦していきます。
② 楽団内メディアとしての役割
2つめは阪吹ブログの裏テーマなのですが、「団員の間で練習や活動の努力を共有をするため」です。
コロナ禍以前に行われていたこと
昨年度12月下旬に開催されるはずだった定期演奏会に向けての練習では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの困難が生じました。
コロナ禍以前は練習終わりにミーティングを必ず行っていました。団長が面白エピソードを披露したり、係から連絡が行われたり、演奏会直前には全員で「がんばるぞー!」と拳を突き上げたり。
そうすることで団員のモチベーションを再確認して、全員でひとつの目標に向かっていく感覚があったと思います。
団全体のコミュニケーションが減った
しかし大人数で集まることができなくなり、全員で演奏会に対する気持ちを確認する場がなくなりました。阪吹の人数は100人以上なので、何もせず自然にまとまりを得るのは大変難しいと思います。定演の開催が危うい中で周りの人がどのようなことを考えて練習しているのかわからず不安でした。
それに加えて、練習時間の不足や委嘱作品の完成の遅れ、コロナ禍のストレスなどが重なり、当時の団内の状況はあまり良くなかった。ぼく自身、様々なストレスで回りに迷惑をかけるような行動をしてしまい申し訳なく思っています。
現在も練習前後のミーティングは再開できていません。また、打ち上げや一緒にご飯を食べに行く機会がほとんど無くなったことで団員同士のコミュニケーションの時間も減っています。
それぞれの団員の言葉が聞こえるようにしたい、お客さんの声も聞きたい。
このような経緯があり、コロナ禍におけるコミュニケーションの分断をWeb担当として解決する方法はないかと考えた結果が阪吹ブログです。阪吹ブログを通じてそれぞれの団員の活動や考え、練習方法を、むしろ楽団の内側に伝えることは、演奏会に向けた団結感を作っていく上でとても重要だと考えています。
「こんな仕事をしている人がいたんだ」「この人はこういう気持ちで練習を頑張っているんだな」と知ってもらえたらいいな。
それに加えて、これからは、阪吹ブログを通じてサマーコンサートに来ていただける皆さまの声を団内に紹介するような取り組みも行いたいと考えています。演奏会を楽しみにしているというお客さんの声は、団員にとって嬉しく、阪吹を盛り上げてくれるものだと思っています。
団員と団員、お客さんと団員が、阪吹ブログという媒体を介して対話できるような運営を目指して行きたいです。
③ 正直に言うと自分のためにやっている。でも…
「努力を知ってもらうため」とか「団結を促すため」とか、色々と聞こえの良いことを言いました。
もちろん、嘘ではなく本心からそう考えています。
しかし、結局のところ自分自身のために頑張っているという部分は否めません。
今回のサマコンのプログラムについて
ところで、今回のサマコンのプログラムでは、僕が提案した曲の中から以下の曲が採用されたんです。
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『ドラゴンの年』
- 『宇宙の音楽』
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『シンフォニア・ノビリッシマ』
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『ディスコキッド』
好みはあると思いますが、吹奏楽に詳しくない人でも「きれいな曲!楽しい!」と感じてもらえる曲ばかりだと僕は思います。コンサートでお客さんが感じる親しみにくさを減らしたいと思っていましたので、その点ではうれしいプログラムです。
しかし、『ドラゴンの年』『宇宙の音楽』は特に、とても難易度が高い上に有名な曲ばかりであるため、演奏する側のハードルは非常に高いんです。
もちろんぼくと同じ様にこの結果をポジティブに捉えてくれている人も多くいますが、逆にぼくの提案のせいで結果的に気のすすまない練習を強いられている人もいるんじゃないか。実は去年の自分がその立場だっただけに余計、罪悪感が募るのです。特に最高学年になった今そう思います。
勝手に感じていた責任の取り方を考えた
最初の理由でも述べましたが、音楽そのものに対するモチベーションだけで練習を続けることには限界がある僕のような人もいます。そのような人にやりたくないことを強いるという状況を生んでしまったのなら、その人は相応に報われないといけないと思います。
そして、それを解決するのは「お客さんに練習の成果を聞いてもらうこと」だと信じています。
つまり、阪吹ブログの運営は自分が難しい曲を提案したことの責任をとるために個人的にやっていることでもあります。しかし、それが結果的にたくさんのお客さんにつながって、「いい演奏を多くの人に聴いてもらうことができて良かった」とみんなが思ってくれたら最高だなと考えています。
ぜひ、6月13日は当団のサマーコンサートへいらっしゃってください。
サマーコンサート来場の予約受付はいよいよ来週の4月13日開始です。
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選択式5問程度の簡単なアンケートです。
これからの記事内容や運営の仕方の参考にさせてください!