誰よりも地道に練習を積み重ねるコントラバス奏者。そんな彼女を突き動かす原動力は何なのか。練習意欲の高め方。【#阪吹ブログ】

こんにちは!

阪吹でコントラバスを演奏しております、ほくほくポテトサラダと申します!

私がじゃがいもなどの芋類が好きであることから、また、先輩のあだ名の形を踏襲してかわいい擬音を添え、このようなあだ名をつけていただきました。

ポテトとか、ほくポテとか、ポテサラとか、多種多様な呼び方をしてもらっています。(嬉)

今回は、私が日々コントラバスと一緒に練習を続けている理由などについてお話ししていこうと思います!

定演ではコントラバスパートにご注目!

まず、コントラバスとはこのような楽器です。

コントラバス

吹奏楽の中では、数少ない弦楽器です!

ヴァイオリンやチェロなどを大きくしたような楽器で、なんと高さ約2メートルもあります。基本的には弓で弦を弾き振動させて音を出しますが、弦を指で弾くピッチカートという奏法があり、様々な音色を奏でる低音楽器です。

ちなみに、『交響曲第2番「江戸の情景」』の第一楽章後半では、コントラバスの駒という部分よりも下の弦を弾く、「behind  bridge」という特殊奏法を用いて演奏をしますので、ご注目くださると嬉しいです。

低音パートの仲間たち

現在、阪吹では、2人の後輩と3人でコントラバスを担当しています! しっかりした2人に大変お世話になっています。いつもありがとう。また、阪吹の中で、コントラバスはチューバ弦べパートとして、チューバパートにお邪魔しています。一緒に花火したの楽しかったです。

演奏会に来てくださった際には、舞台右側にいる私達のことをチラッと、またはじっくり見て下さいね!

地道な練習を積み重ねる原動力

私が練習を続けるのは、積極的に演奏する自信を身につけるためです。そして、その自信を持って演奏して、少しでも団員の方々に追いつき、自分も一緒に音楽を作りたいと思うからです。

あることがきっかけで演奏に積極的になれた

以前、私は、団員の方々への憧れは今と変わらず持っていましたが、自分がその演奏の中に入ることに対してとても消極的でした

私がコントラバスを始めたのは、大学二年生の夏でした。今まで、小学校のクラブでは打楽器をし、高校の部活ではユーフォニアムを吹いており吹奏楽には触れていたのですが、弦楽器は今まで経験したことがありませんでした。

大学二年生から始めたということもあり、知らず知らずのうちに、

「初心者の自分にはこんな難しい曲は演奏できない」

と諦めている気持ちを持っていたように思います。合奏でも消極的な演奏しかできておらず、いつも全く弾けていないまま合奏を終えていました。

しかし、客演指揮者の久保田先生が、サマーコンサートの曲の合奏練習終わりに仰っていた、

「初心者経験者関係なく、音楽を楽しみましょう」

という言葉で、私の意識が大きく変わりました。

「私でも音楽を楽しんでいいんだ」と気づかされたとともに、「いつまで甘えているつもりなんだ」と、自分の消極的な姿勢を見直すきっかけとなり、積極的に演奏に参加しなければならないことに気づきました。

地道な練習にたち向かえるわけ

そして、積極的に演奏するために必要なだけの自信は、自然に湧いてくるものではなく、練習をすることでしか身につかないという考えに至り「練習後や授業の合間の練習時間を増やし、練習の密度を上げなければ!」と考えるようになりました。

そうやって練習で得た小さな自信と共に、合奏の際には、失敗してもいいから積極的に演奏するよう心掛けています。

そんな中で、少しずつ自分の音が皆の音と一緒になっている感覚を味わえるようになりました。

この感覚が何とも言えない感覚で忘れられなくて。

その感覚をまた味わいたい、だったら自信をもって演奏できる場所をもっと増やさなきゃ、だったらもっと練習しなきゃという気持ちが湧いて、また練習して・・・

このような循環の中で、練習に向き合えているように思います。

最近は大分図太くなって、「私の音を聴いてください!」と思いながら合奏に参加しています。

まだまだ聴かせられないところが多いのですが・・・。

様々な方の手も借りつつ、より効率よく、でも少し泥臭く練習を続け、もっと自信と技術を身につけていこうと思っています。

阪吹で吹奏楽をすること

また、純粋に吹奏楽自体が、阪吹での練習がとても楽しいということも練習に向かう大きな理由です。

わたしは、小学生の時に吹奏楽に出会ってからずっと、吹奏楽の虜です。辛いことも沢山あったはずなのに、思い出すのは楽しかったという気持ちばかりです。

また、今は、たくさんの素敵な団員の方々と一緒に話ができること、練習できることが嬉しくて、練習に行くことが今の私にとって一番の楽しみです。

かえって、演奏会までの時間がどんどん短くなってきていることが悲しく思えて、もう少しだけ長く一緒にいたいと思ってしまいます・・・。(編注 3回生は定期演奏会で引退する。)

一日一日、大切に過ごしていかないと!

気合が入ります🔥

練習意欲を高めるためにしていること

秘訣と言ったら大げさかもしれませんが、この間のサマコンのことを思い出して、「練習は本番のように」ということを忘れないようにしています。

私は普段集中力があまり続かないのが悩みです。本を読み始めても3ページくらいで休憩をとってしまうくらいです。

でも、私がコントラバスと共に出演した初めての演奏会である、サマーコンサートの舞台を思い出すと、練習への意欲がとても高まり、普段以上に集中できます

サマコンでの、うまく演奏できなくて悔しかった思いも、楽しかった思いも、私の今にすごく活きていて、力になっています。

本番で最大の力を発揮できるよう、練習するときには本番の舞台に立っているイメージをもって、サマコンでできなかったことを定演ではできるように、サマコンでできたことはより高いレベルでできるように、練習に励みます!

自分の役割を果たせるように

第50回定期演奏会では、私は4つの曲を担当します。どの曲も私にとって難易度が高く、自分の実力不足、練習不足を日々実感しています。しかし、それぞれの曲の中の自分の役割を果たしたいと強く思います。

特に、長生淳先生からの委嘱作品である、『交響曲第5番「餞の時鐘」』は、各々が役割を果たし、一つの音楽になるということを改めて私に気づかせてくださった曲です。世界初演であるこの曲において自分が役割を果たすことができるのか、重圧も少なからず感じますが、その重圧が心地よいと思えるくらいの自信を身につけるまで、あと二ヶ月弱、コントラバスと一緒に曲に向き合っていきます。

ここまで読んでくださった画面の向こうの皆様、本当にありがとうございます。

よろしければぜひ、2021年のクリスマスの夜には、私達が紡ぐ音楽を聴きに来てください!

そして、私たちが奏でるコントラバスの音にも少しだけ耳をすませてくださると大変嬉しく思います。

ありがとうございました!