「この世には、1つのパート譜のはずなのに、途中から2人目が現れるパート譜が存在する…」阪吹打楽器パートリーダーの苦悩とは。そして定演への思い。
第50回定期演奏会
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こんにちは!阪吹打楽器のパートリーダーを務めている、3回生のダリアです!
ブログが更新されるたびに、引退までに私がブログを書く日は来るのか来ないのかと思っていましたが、来ましたね。私が阪吹に所属していた痕跡を残せてよかったです。
ということで今回は、
① 定演の打楽器の見どころ
② 阪吹打楽器パートリーダーならではの苦悩
③ 定演への意気込み
の3本立てでお送りします。
レア度高めの打楽器が登場!
まず定演の見どころについて。
打楽器の見どころは今回も多々あります(笑)
そんな数ある見どころのうちの1つが、「レア度高めの打楽器が登場する」ことではないかと思います!
特にプログラムの1番最後の「オデッセイ」ではSpring drum、Wind whistle、Whirling tubeと言った、聞いたことないような小物がいくつも登場します。
変な楽器をいっぱい持ってることで有名(?)な阪吹ですら持ってなかったので、相当なレアモノ揃いです。
この3つは今回のために新たに購入したので、どんな音がするのか気になる方は、是非定演当日会場で聞いていただきたいです!
個人的な推しはWhirling tubeです。
美しいシーンで使われている割に演奏時のビジュアルの主張が激しいので、なかなかシュールです。(Whirling tubeを初めて使った合奏では、あまりのシュールさに笑いを堪えきれない団員が複数いました)
パーカスリーダー特有のお仕事の大変さ
次に阪吹打楽器のパートリーダーの苦悩について。
打楽器のパートリーダーはおそらくどのパートよりもブラックです。(他のパートも大変やわって思った人いたらごめんなさい)
パートリーダーの仕事といえば、パート割りの決定、パー練の計画や進行、事務連絡の共有、パートをまとめる…などを思い浮かべますよね?(この時点でも結構仕事多いですね、、)
阪吹打楽器のパートリーダーはそれに加えて、パート編成の変更、セッティング転換表の作成、他団体への楽器貸出対応があります。
パート譜どおりに演奏できないパーカッション
「パート編成の変更なんてパート譜があるからわざわざしなくていいんじゃないの?」
と思われる方もいらっしゃると思いますが、この世には移動または持ち替え不可能な楽譜や、1つのパート譜のはずなのに途中から2人目が存在するパート譜が存在するんです、、、。
しかも阪吹で演奏する曲はそういう楽譜である確率がすごく高い、、、。
今回も3曲はパート編成を考え直しました。ちなみに、前回のサマーコンサートでは配置の関係もあり、シンフォニック4曲中3曲のパート編成を考え直しました。
すごく大変な作業なので、作曲家さんたちにはパート譜通りに演奏できるようにしていただきたいと切実に思います。
セッティング表は本番で必要不可欠
またセッティング転換表の作成もなかなかハードな仕事です。
セッティング転換表とは、各曲の打楽器配置図と、本番の曲と曲の間で、誰が何の楽器をはけるor入れるor移動させるのかの割り振りを記載した表のことです。
打楽器パートの人はこれを見ながら本番のセッティング転換をします。
このセッティング転換表に不備があると、舞台上にあるはずの楽器がなかったりマレットや小物の行方がわからなくなったりしてしまうので責任重大です。
代替わり以降、時にはパートの人たちの力を借りながらこれらの仕事を何とかこなしてきましたが、こんな大変なことをやってこられた歴代の阪吹打楽器のパートリーダーの先輩方のすごさを痛感しました…本当に尊敬します。
次の打楽器パートリーダーは、なんとキャリー係長と兼任なので、相当な量の仕事に追われることになると思います。是非みなさん労ってあげてください。
定演に向けての思い
最後に定演の意気込みを書いて締めたいと思います。
まずは団員が1つになる演奏がしたいです。
阪吹は人数が多く、一人ひとりの技量,モチベーションが様々であるため、なかなか全員が一丸となって活動することが難しいと言われがちです。
でも私は、色んな人たちが集まっている楽団だからこそ、1つになった時に生まれる音楽や感動はすごいと思っています。
それぞれの阪吹や吹奏楽に対する思いは違っても、定演での演奏を経て「阪吹入ってよかったな」とみんなで思えたら素敵ですよね。そんな演奏ができたらいいなと思っています。
また個人的な意気込みとしては、自分の演奏に少しでも誇りを持てる演奏をしたいです。
私は中1から9年間打楽器を続けてきましたが、自分の演奏に全く自信がありません。全然魅力的な演奏ができないんです。(笑)
私は3回生なので今回の定演で阪吹は引退だし、おそらくこの先1つの団体に正式に所属して吹奏楽を続けることはもうないと思うので、定演までの期間が打楽器と真剣に向き合えるラストチャンスです。
残された時間は少ないですが、吹奏楽人生,打楽器人生に悔いを残したくはありません。「自分の音いいやん」ってちょっとでも思えるように、やれることは全力でやっていきます。
ということで長々と書いてしまいましたが、定演そして引退までの3週間、全力で頑張ります!
12/25は是非アルカイックへお越しください!