「交響的序曲」楽曲紹介

今年のサマコンのオープナーを飾るのは阪吹おなじみの「交響的序曲」です!阪吹で何度も演奏されたこの曲、今回は3年ぶりの演奏となります。

交響的序曲とは?

この曲は現代の名だたる作曲家の一人、アメリカ人のジェイムズ・バーンズによって1991年に作曲されました。阪吹の演奏会にもよく登場するバーンズさんです!

そんなこの曲は実はアメリカ空軍ワシントンDCバンドの設立50周年記念委嘱作品なんです。アメリカ空軍の委嘱と言えば、阪吹が一昨年演奏した難曲「フェスティバル・ヴァリエーション」が有名ですが、この曲も負けず劣らず連符の嵐、ハイトーン地獄です。そんなしんどさを微塵も感じさせない“エレガント“な演奏を目指したいですね。

ファンファーレ

さて、ここからは曲の中身についてお話ししていきます。

急—緩—急の三部形式で展開していくこの曲はサマコンのオープナーにぴったり!!な華やかなファンファーレによって幕を開けます。その後オーボエのソロに導かれて軽快なメロディーが続くんですが、このメロディーを聞いていると悪かった中間テストの点数も、バイトでのやらかしもきっと忘れます。

トリオ(中間部)

その後ふたたびのファンファーレを経て中間部に入ります。この中間部ではイングリッシュホルン、アルトサックスやユーフォニアム、チェロのソロを中心にどこか懐かしいメロディーが続いていきます。やはりなんといってもここで注目すべきはチェロでしょう。弾いているのは賛助?、いいえ、なんと阪吹の団員です。普段サックスを吹いている彼女がチェロまで弾けるなんて、さすが阪吹、多才な人ばかりです。

フィナーレ

さて、そんな中間部を経て、楽譜の端に待ち構えているのは陽気な連符たち。テンポが戻り前半の主題が奏でられた後、もう一度冒頭のファンファーレが再現されます。冒頭の直管のみのファンファーレとは違い、ホルン、ユーフォニアム、チューバも加わって金管てんこ盛り、重厚感マシマシです。そうしてファンファーレを吹き切ったが最後、終わりまで駆け抜けるしかありません。「終わるよ、もう終わるよ、いいの?、終わるからね、はい、終わります!!」という声が聞こえてきそうなまさに王道のフィナーレでこの曲は幕を閉じます。

最後に…

サマコンの最初、いわば前菜にあたる本曲ですが、メイン料理をはれるぐらい説得力のある演奏を目指します!

それでは日曜日、アルカイックホールにてお会いしましょう!!!