「メトロポリス」—楽曲紹介
こんにちは!打楽器3回生のぱやりんです!
今回は、定期演奏会の第2部最初にお送りいたします、Adam Gorbの「メトロポリス」を紹介させていただきます!
メトロポリスとは?
この曲は1992年に作曲された曲で、アメリカのイサカ大学⾳楽学校が主催する「ウォルター・ビーラー記念作曲賞」を受賞した曲です。僕がこの曲に出会ったのは、イサカ大学ウィンドアンサンブルの演奏を聞き漁っていたとき、この賞の受賞作品をまとめたアルバムである”Beyond the Red Line”を発見したからです。この曲を初めて聞いたとき、様々な打楽器が立て続けに現れ、リズムを作っていく様を聞き、かっこいい!とワクワクが止まりませんでした。このアルバムには”Lost in the Funhouse”や”Polka Nation”といった面白い曲も収録されているので是非聞いてみてください!
余談が長くなってしまいましたが、これより曲の説明をします。この曲は、全国民が車の中で生活し、昼夜を問わず環状道路を走り続ける近未来の世界を舞台にしたラジオドラマから着想を得た曲となっています。近未来の殺伐とした雰囲気や、慌ただしく駆け抜けていく疾走感がこの曲の特徴です!
この曲の見どころ
では、僕の個人的なおすすめポイントを紹介していこうと思います!
- 冒頭クラリネットソロ
この曲は細かく、怪しい雰囲気のクラリネットソロから始まります。複雑なリズムがかっこいいですね!このリズムに乗り、徐々に演奏者が増えていきます。
- 打楽器の面白いフレーズ
その後は打楽器にご注目ください!かっこよく相槌のように入るソロや打楽器の掛け合いが至るところに見られます。掛け合いは、うまく揃うと16分音符がずっと聞こえるようにできています。難しいですが、息の合ったアンサンブルでバチバチに決めてみせますよ!
- 複雑な変拍子
阪吹ではもはや恒例の変拍子です。3/8, 1/4拍子が複雑に絡み合う様子が面白いです。
- 緩徐部前のアルトサックスソロ
高音で激しいアルトサックスソロがめちゃくちゃかっこいいです!これが終わるとこの曲は一旦落ち着き、アルトサックスのメロディの裏で金管楽器がミュート音で不気味にコラールを演奏します。
- 終盤打楽器奏者5人によるアンサンブル
楽譜には♩=112 “except for percussion” の記載が。管楽器が単一の旋律を不協和音で演奏する中、打楽器はその1.5倍のテンポで細かいリズムを刻みます。油断すると指揮と合わなくなってしまう難所です。
- 曲の最終盤
この曲の面白いところはなんといっても最終盤です!!!!!最後に何が起きてしまうのか……。皆さんの目でお確かめください!
最後に
この曲はリズムが非常に複雑で難度の高い曲であり、練習は非常に苦戦し、うまくいかないことも多々ありました。そんな中、指揮者の久保田先生と共に必死でこの曲を創り上げてきました。その集大成を是非ホールでお聞きください!!ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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