Bela Bartok – ベラ・バルトーク

●原題：Dance Suite

●編曲：仲田守

●グレード： 5

●演奏時間：約17分

●第22回サマーコンサート

 

1923年、ハンガリーの首都ブダペストが、ブダ・ペスト両市の合併によって誕生してから50年を記念した式典が盛大に催された。この曲はその記念音楽祭のために、ハンガリー政府によって委嘱された作品である。

第一の舞曲　　モデラート　4分の2拍子

ファゴットの旋律によって始まり、テンポの微妙な変化が多い。その旋律はまるで多彩でおおよそ序曲な気分で貫かれている。

第二の舞曲　　アレグロ・モルト　4分の2拍子

テンポの速い律動的な曲。拍子が多彩に変化し、グリッサンドが印象的である。

第三の舞曲　　アレグロ・ヴィヴァーチェ　4分の2拍子

よりいっそう速くいきいきとした舞曲。原始主義音楽的な色彩が強い。

第四の舞曲　　モルト・トラクィロ　休息の間奏曲

伴奏の特徴的なリズムに乗って、イングリッシュホルン、バスクラが農民歌風な旋律を演奏する。

第五の舞曲　　コーモド　4分の4拍子

わずか26小節からなり、つづく終曲への推移部である。

終曲　　アレグロ

バルトークらしい4度和音の壮大な盛り上がりに始まり、今まで登場した一～五の舞曲とリトルネロが立刺しに変化しながら現れる。

(第22回サマーコンサート)