Antonin Dvorak – A. ドヴォルザーク
ゴーイング・ホーム
- ●原題:Going Home
- ●編曲:岩井直溥
- ●グレード:-
- ●演奏時間:約5分
- ●第39回サマーコンサート
ドヴォルザーク作曲の交響曲第9番『新世界より』は、オーケストラのレパートリーの中でも特に親しみ深く、日本においてはベートーヴェンの交響曲第5番『運命』、シューベルトの交響曲第7番『未完成』と並んで「三大交響曲」と呼ばれることもある名曲である。
「吹奏楽ポップスの父」とも称される岩井直博は、民謡やクラシックにおける数多の名曲を吹奏楽ポップス用に編曲した。『Going Home』は『家路』の英題であり、原曲がもっているわび しいテイストを保ちつつ元のスピリチュアルな雰囲気からスロージャズへと大きな変化を遂げている。冒頭のハーモニーは、オリジナルのものからドラムセットが追加されてリズミックになっている。主題はスイングでメロディが軽快になっている。アルトサックス、トランペット のソロを挟み、各楽器への旋律の受け渡しや転調がみられる。同じテンポの中でも様々なところで細かな変化が見られ、ヴァリエーションに富んだ曲となっている。
(第39回サマーコンサート)