Nebojsa Jovan Zivkovic – ネボジャ・ヨハン・ジブコビッチ
テイルズ・フロム・ザ・センター・オブ・ジ・アース |
●原題:TALES FROM THE CENTER OF THE EARTH op. 33
●邦題:地球の中心からのおとぎ話
●グレード: – ●演奏時間:約18分 ●第44回定期演奏会
この曲の作曲者であるネヴォイシャ・ジヴコビッチは、旧ユーゴスラビア出身の作曲家であり、打楽器・マリンバ奏者でもある。ジヴコビッチは、ドイツのマンハイムとシュトゥットガルトで作曲、音楽理論、打楽器の修士学位を取得した。彼の作曲家であり演奏家であるという二面性が、独特の芸術的魅力をつくりだしており、彼によるマリンバと打楽器のための作品は、世界中の打楽器奏者のレパートリーとなっている。
このTales from the center of the earth, 日本語にすると「地球の中心からのおとぎ話」も、マリンバ・打楽器ソリストとウィンド・アンサンブルのための作品である。2002年春に、ハートフォード大学率いるアメリカの12大学連合の依頼を受けて作曲が始まり、2003年4月に初演された。 曲は、2部構成になっており、第一部は、マリンバソロから始まり次第に発展しトゥッティにまで到達する「ラクダの踊り」の音楽が印象的である。つづけて演奏される第二部は5/4+9/8という変拍子のリズムが支配するエネルギッシュな音楽が繰りひろげられる。 技巧を凝らしたマリンバ・打楽器のソロ、そしてオリエンタルな雰囲気に満ちた小編成による緻密なアンサンブルをお楽しみください。 (第44回定期演奏会) |