Ottorino Respighi – オットリーノ・レスピーギ
バレエ組曲「シバの女王ベルキス」 |
●原題:Suite from The Ballet “Belkis,Regina di Saba”
●編曲:-
●グレード: 5 ●演奏時間:約25分 ●第13回サマーコンサート
1931年レスピーギは、バレエ「シバの女王ベルキス」を作曲し、その管弦楽用組曲は2年後にまとめられた。このバレエの内容は次のようである。 紀元前1000年、シバの女王ベルキスはソロモン王を訪ねるため、イスラエルへと旅立った。女王は砂漠を越え、多くの従卒、奴隷を連れ、宝物を像や駱駝に負わせて到着した。この二人の出会いは歓喜をもって祝福されたものである。
Ⅰ.ソロモンの夢 冒頭、ソロモンはその宮殿で独り星を仰いでいる。続いて王の行進。さらに、アルト・サックスのソロの後、木管とユーフォニアムのユニゾンが愛の音楽を奏でる。これは後にソロモンとベルキスが出会う場面の音楽である。 Ⅱ.戦いの踊り 前半は「太鼓の踊り」で、大小の戦闘用太鼓に合わせ、半裸の若者たちが走り回り、踊り回る。後半は、ソロモンの黒人の戦士達が、閧の蛮声をあげ、長い槍を振り回しながら踊りを繰り広げる。 Ⅲ.ベルキスの暁の踊り アラビア太鼓の物憂いリズムをもつ官能的な音楽。紅海が朝日に染まる頃、まどろんでいたベルキスは目を覚まし、暁の光を祝福し、新しい太陽を讃えて裸足で踊る。 Ⅳ.狂宴の踊り ソロモンの宮殿の盛大な祝宴。若い男女、戦士、奴隷、様々な肌の色の無数の火度人が入り乱れ、踊り狂う。宴が最高潮に達したところで、威風堂々玉座に即いたソロモンとベルキスの姿が脚光を浴びる。 (第13回サマーコンサート) |