苦悩と葛藤、阪吹を通じての心境の変化とは…。待望の続編!!【#阪吹ブログ】

読者のみなさま、こんにちは。阪吹2回、ダブルリードパートパントンでございます。

私は以前にも一度、阪吹のブログを執筆させていただいたことがあるため、みなさまのお目にかかるのはこれで2度目ということになります。(前回のパントンの記事)

さて、前回は私自身が前向きな気持ちを得たかったこともあって明るい内容の記事を書かせていただいたわけですが、今回は趣向を変えて自分の苦悩と葛藤、そして阪吹での活動を通じての心境の変化を書いてみようと思います。相も変わらず、読者向けというよりは自分のための文章となってしまうわけですが。

自信の喪失と阪吹に入る前のこと

前回のブログでは、吹奏楽をしていくなかで自信を得られた瞬間などをピックアップして文章に起こしてみたわけですが、どちらかというと、大学生になるよりもっと前からずっと自分に自信のない状態がデフォルトとなっておりました。

ここでいったん迂回して、話を過去に戻して振り返ってみたりなどしながら話を進めてみようかと思います。

私が自分に対する信頼感を決定的に喪失したのは中学のころのことです。

そのころ、私は某運動部にてキャプテンを務めていました。キャプテンに任命されることについては顧問の先生方からの事前の相談もなく、また、部員からの支持もほとんど得られていなかったため、当初はキャプテンとしての覚悟や気合いもございませんでした。しかしながら、それでも当初は、“内気で主体性のない人間に何もせずとも勝手にリーダーの経験が積める機会が舞い込んでくることなど滅多にないのだから、これは幸運なことだろう”と思うこととして、キャプテン業に精を出したものでした。

しかしながら、私はリーダーにふさわしい器を持った人間ではございませんでした。さまざまな問題が起こっては、何も適切な対応が取れずに醜態をさらし、解決が図れないままにいたずらに時が過ぎていくという日常を送るなかで、次第に、自分はひとに迷惑をかけて傷つけることしかしていないという意識が強くなりました

それからというもの、高校へ上がってからも、誰にもなるべく迷惑をかけたり不快な思いをさせたりすることがないようにしようということだけを考えて行動することが常となりました。また、自分なんかではどうせ何をやっても上手くいかないのだろうという感覚も持ち合わせるようになりました。そのため、勉強でも部活でも周りに流されるようにして頑張りはしたものの、その結果が芳しいものでなかったとしても、ヘラヘラと笑って「まあ別に」といって諦めの態度を取るようになりました。

定演で抱いた”悔しい”という感情

阪吹へ入って、練習にいそしむようになってからも、幾度か不安な気持ちに襲われたことがございました。頑張っているつもりではあるけれど、実際には練習を怠ることで迷惑だと思われるのがイヤで、なんとなくダラダラと練習を続けているだけなのではないかと疑心暗鬼になりました。どうせまた、挫折するようなことがあっても私はヘラヘラ笑うだけなのかもしれないと思っておりました。

けれども、そんなことはなかったのだと思えるような出来事がございました。

去年の定演。もともと、私は「交響曲第二番 オデッセイ」という曲の第三楽章にて、コールアングレによるソロを担当しておりました。しかしながら、まともに音が出ることがなく、延々とかすれた音や裏返った音がでるばかりでした。そのため、結局はアルトサックスの先輩にその部分を担当していただくこととなりました。

とても悔しい思いでいっぱいで、涙があふれました。でも、そのことがとても嬉しくもありました。嫉妬も憎悪も自分への嫌悪感もなにも混じらない、純度100パーセントの“悔しい”という感情を抱けたのは初めてでした。この気持ちは自分が今後頑張ってゆくためのエネルギーになる、と確信いたしました。昔は、負の感情を上塗りしていくことによってのみ前に進むための推進力を生み出していたため、この新しいタイプの感情には戸惑いをも覚えましたが。

当時の正指揮者のざきお先輩が、私を降ろすことについて非常に悩んでくださったのがこちらに伝わってきたこと。いろんな団員の方々に慰めていただいたり励ましていただいたりしたこと。おそらく、そういう要素も組み合わさって、私は素直な感情を抱けるようになったのだろうと考えます。団員のみなさんには感謝しかございません

ドラマや映画の世界であれば、こういったきっかけ一つで飛躍の一途をたどるばかりなのでしょう。けれども実際にはそうでもなくて、やはり今も時として無力感や怠惰な気持ちに囚われることがございます。だから実質的にはまだ何も成長の証は得られていないのだろうと感じます。

けれど、そういうものなのかなと思って自分のダメなところも気楽に受け止めてみることができるようになった気がいたします。そのおかげなのか、最近はいい感じに肩の力が抜けていて、入れた息がオーボエに素直に伝わって真っすぐ音が出るようになりつつあります。

おわりに

文章を簡潔にまとめようとしてはみたものの、結局また冗長なものとなってしまいました。なんだかどうも、稚拙でつまらない文章になってしまった気がしてなりませんが、このあたりで筆を置かせていただくことといたします。長々とお読みいただき、ありがとうございました。次はサマコンでお会いいたしましょう。