難しい連符ができるようになる方法とは?木管のセクションリーダーに教えてもらいました。【阪吹ブログ】

こんにちは、Web担当のてんぐです。阪吹ブログを開始して1ヶ月がたちました。毎週多くの人に読んでいただけてうれしく思っています。

さて、今回は当団の木管のセクションリーダーである雑炊(ぞうすい)くんに色々インタビューしてみました!

一体どんな人が阪吹の木管をささえているのか…気になります!

参考になる練習方法も教えてくれました。ぜひ最後まで読んでみて下さい。

木セクにインタビューしてみた

自己紹介をお願いします!

木管のセクションリーダーの雑炊です!クラリネットを吹いています。

クラリネットとの出会いは中学で、入部間もない楽器体験の時にたまたま高音が鳴ったのを当時の顧問に目撃されたのがきっかけです。工学部の地球総合工学科で船の勉強をしています。

出身は大分県です。九州出身の団員が年々減少していることに少し寂しさを感じています。

阪吹には係というものがありまして、団員は皆なにかしらの係を担当しているのですが、私が担当する係の一つがホール練係です。外部施設で練習する際の場所の確保、練習日当日の施設の方とのやりとり等を担っています。現地に一番乗りすることが多い係です。

早起きが得意な方、ぜひホール練係へ。

クラリネットの好きなところは?

木の暖かみのあるサウンドが好きです。黒い管体に銀メッキのキイという配色も魅力です。美しい。

楽器一本の音色の豊かさも素敵ですが、クラリネットの強みはやはり集団で演奏した時の豊かな響きにあると思います。

セクションリーダーって何してるんですか?

合宿等で行うセクション練習を取り仕切ります。その他、音楽系幹部として色々なことに首を突っ込むこともあります。

阪吹の演奏のいいところを教えて下さい!

一人一人個性のある音がうまくブレンドした時の重厚なサウンドが素敵です。

人数が多いので、楽器の経験に関わらず互いに補い合いながら演奏できるところも魅力かなと思います。

最近の自分の課題はなんですか?

いかに余計な力を抜いて楽器が吹けるか、いかに自然な息の流れで吹けるかを研究中です。

連符がなかなかできるようになりません…。良い練習方法ありますか?

まずはドレミで歌えるようになりましょう。

例えば、今度のサマコンで演奏するドラゴンの年の三楽章冒頭には14小節にもわたる連符がありますが、ミファソラファソラシソラシドラシドレシドラシソラシドラシソラファソラシソラファソミ… (in B)のようにスラスラと歌えるようになりましょう。正しい音程で歌えるようになると尚良いかと思います。

スラスラと唱えられるようになったら楽器を持って、確実にできる非常にゆっくりなテンポから練習しましょう。

ドレミを頭の中で歌いながら吹くようにしましょう。長い連符の場合は小節やフレーズの切れ目などを参考に、細かく区分けして練習すると良いかと思います。絶対縦を合わせるポイント(小節の一拍目やフレーズの入りなど)、音楽の方向性(どこに山、谷が来るか、どこに向かって曲が進むのか)を意識しながら取り組むと上達が早いと思います。

また、体に余計な力が入っているとなかなか指が回らなくなってしまうので、楽器を吹く時に体がガチガチになってしまう人は吹き方や息の入れ方を見直してみるのも一つの手です。

連符をすぐにできるようになる必要はありません。本番までの練習時間をよく確認して、じっくりゆっくり確実に進めていきましょう!

合奏中や演奏中にどんなことを考えていますか?

合奏中は自分と同じフレーズをどのパートが吹いているか、休符のタイミングで他のパートが何をしているか最低限確認するようにしています。練習を始めて間もない合奏では曲の流れを掴むことに注力し、ここはこう吹きたい、吹いてほしい、などを固めていっています。

周りの人と音程を合わせるのが難しくて困ってます…。

響きの豊かな音を鳴らせるようになりましょう。たくさん倍音が鳴るいい音で吹くと少々の音程のズレは気にならなくなってきます。

私は、楽器は歌の延長線上にあると考えています。自分の声の代わりに楽器が鳴ってくれている、すなわち正しい音程で吹くには正しい音程で歌えるようになることが必要です。自分の中の音感を日々の基礎練習で磨いていくことが大切だと思います。

初心者が早く上達できる方法は?

正しい姿勢と正しい構え方を意識し、ロングトーンの練習をたくさんして息をたくさん使う練習をしましょう。

息が使えるようになったら、自分の理想とする音、奏者を探す旅に出ましょう。様々な媒体で色々な演奏を見聞きし、音色や吹き方など、目標とする音に近づけるよう練習を重ねましょう。

ロングトーンとスケールの練習は欠かさずやるべきかなと思います。

本番で緊張し過ぎてしまうんですが、どうすればいいでしょうか?

私も本番は緊張します。緊張しない人の方が珍しいのではないでしょうか。

私は舞台に上がったら必ず天井を見るようにしています。今いる空間の広さを確認すると多少リラックスできる気がします。

誰しも緊張はするものですし、緊張すること自体は悪いことだとは思いません。ただ、緊張の原因が練習不足による不安なのはできれば避けたいですね。

サマコンで一番楽しみな曲はどれ?

甲乙つけがたいですね… 全部!と言いたいところですが、私は宇宙の音楽が一番楽しみです。壮大なスケール感に圧倒されます。本番の舞台上でどんな宇宙の情景を描けるか楽しみです。

参考にしてるプロの奏者はいますか?

エルンスト・オッテンザマーや息子のダニエル・オッテンザマーの音が好みです。エーラー式の音が結構好きですね。

エーラー式は、モーツァルト、ウェーバー、ブラームスなどの大作曲家が活躍した時代の方式を受け継いだクラリネットです。現在もドイツやオーストリアで広く愛用されています。モーツァルトやベートーベンの時代はベーム式が生まれる前で、エーラー式の前身が主流でした。今でもウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団はエーラー式を使っています。指使いはベーム式より難しいのですが、伝統的な音がこれらのオーケストラでは重視されています。

楽器解体全書(YAMAHA) 
ダニエル・オッテンザマーの演奏
普段はどんな音楽を聴く?やっぱり吹奏楽ですか?

吹奏楽はもちろん、管弦楽や映画のサウンドトラック、J-POP 等幅広く聴いています!最近は、映画「the mission」のサウンドトラックや、Emerson, Lake & Pelmerの曲をよく聴いています。

サマコンに向けての意気込みをお願いします!

阪吹として約一年半ぶりの演奏会、ここにかける思いは強いです。大曲だらけの曲目ですが、聴いてくださる皆様に満足していただけるよう、熱い演奏会にしていきたいです。絶対に後悔させません。たくさんの人に阪吹の音楽を伝えられればと思います。

ここまで読んでくれた皆さんに一言!

最後まで読んでくださりありがとうございました!ここに書いたことはあくまで私の主観による一例です。少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです!

6/13(日)アルカイックホールでお待ちしております。

 

Web担当の編集後記

はじめてのインタビュー企画でしたが、いかがだったでしょうか?

質問、感想などございましたらコメント欄や当団Twitterへのリプなどでお知らせ下さい!

大阪大学吹奏楽団サマーコンサートは6/13日開催予定です。来場の予約受付は4月13日に開始いたします。お気軽にお越し下さい!

もしよろしければ読者アンケートへの回答をお願いします!

選択式4~5問程度の簡単なアンケートです。

これからの記事内容や運営の仕方の参考にさせてください。

難しい連符ができるようになる方法とは?木管のセクションリーダーに教えてもらいました。【阪吹ブログ】” に対して2件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です